伝統の九州行き寝台特急

 近年次々と廃止される寝台特急・ブルートレイン。中でも、一番の歴史を誇る九州方面行きの列車は、その衰退が顕著であります。

 鹿児島から宮崎からは既に姿を消し、'08.3のダイヤ改正では長崎からも…。そして、かつて栄華を誇った関西⇔九州発着のブルトレは全面廃止の方向へ。

 このページはそんな、伝統がありつつも時代に取り残された乗り物、九州方面の寝台特急・ブルトレを取り上げたページです。

  • 「はやぶさ」・「さくら」併結運転のプレスリリース(JR東日本)
  • 「あせかぜ」・「さくら」廃止のプレスリリース(.pdf JR東日本)
  • 「なは・あかつき」廃止のプレスリリース(.pdf JR西日本)


  • テールマークが伝統の証。寝台特急「富士」号

    <写真・ヒストリー> <乗車ガイド> <設備・寝台>


    〜使用される機関車〜
     大体の列車は下関を境に左のEF66と右のEF81との間で交換され、交直セクションがある関門海峡を渡ります。さらに門司で真ん中のED76との交換をする列車もありますが、上り「富士」号など一部の列車はEF81が下関から(まで)九州内はスルーします。また関門間ではJR貨物の機関車を用いるときもあるので、場合によりステンレスボディーの機関車(EF81−300)が牽引する事もあります。

    左からEF66・ED76・EF81
      




    〜もう見る事ができない列車・風景〜
     上の写真も充分に廃止された列車の写真ばかりでしたが、ここではさらに集めてみました。
    廃止1年前の頃の「あさかぜ」

    まもなく熊本止まりになる「なは」
    記念撮影する人も多かった

    長時間乗車の寝台特急に不可欠だったロビーカー
    2005年春で九州寝台から消えた

    「さくら」のテールマーク
    ダイヤ改正の度に少なくなっていく
    西鹿児島の駅名表とともに消えた

    終点に到着した「なは」
    もう西鹿児島には寝台特急は来ない

    「さくら」・「あさかぜ」と共に廃止になった荷物輸送
    心なしか積んでる荷物も少なく見えた

    夕ラッシュの時間帯に異彩を放っていた東京駅10番線
    2005年春以降は他と変わらなくなった


    〜ミニヒストリー〜
    ここ5年ほどのダイヤ改正での各列車の推移を表にしました。運転区間は廃止時または現在のものです。

    列車/運転区間 '00年頃からの変遷 備考
    あさかぜ
    東京〜下関
    2005.2/28で廃止
    はやぶさ
    東京〜熊本
    1999.12/4から東京〜鳥栖でさくらと併結運転。
    2005.3/1から東京〜門司で富士と併結運転
    さくら
    東京〜長崎
    1999.12/3で佐世保行き廃止。翌日から東京〜鳥栖ではやぶさと併結運転
    2005.2/28で廃止
    富士
    東京〜大分
    2005.3/1から東京〜門司ではやぶさと併結運転
    なは
    新大阪〜熊本
    2003.3/13から新大阪〜西鹿児島を新大阪〜熊本に短縮。
    2005.10/1から京都〜鳥栖であかつきを併結運転。2008.3/15で廃止
    あかつき
    京都〜長崎
    2000.3/10で佐世保行き廃止。翌日から京都〜門司で彗星を併結運転。
    2005.10/1から京都〜鳥栖でなはを併結運転。2008.3/15で廃止
    彗星
    京都〜南宮崎
    2000.3/11から京都〜門司であかつきを併結運転。2005.9/30で廃止




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