ホリデーパスで行く首都圏小旅行











 今回は久しぶりに一日予定がなかったのでホリデーパスで出かける事にしました。10時前に家を出て、北千住からとりあえず常磐線松戸行きに乗車。さらに松戸で後続のいわき行きに乗車しました。

 いわき行きを佐貫で降りて、TXの対抗策として7月に新しくデビューした上り上野行き特別快速に乗って一気に都心へ。今回が特別快速初乗車です。





 特別快速は同線の特急「〜ひたち」かのような走りを見せて上野に到着。ここから山手線〜総武線〜中央線〜青梅線と乗り継ぎ、青梅から奥多摩行きに揺られました。

 青梅を出た列車の車窓にはおなじみの「ここが東京か」と思うような山間の風景が。これがわずかな移動でも旅行に行っているかのような気分にしてくれます。







 進むつれてますます山深くなり、気がつけば民家も姿もあまり見えなくなりました。さながら篠ノ井線や肥薩線など急勾配を進む路線を進んでいるかのようですが、乗っているのがロングシートの通勤電車という事が現実に引き戻します。









 右に左にと直線が少ない青梅から先の部分では少ない駅数でも時間が掛かり、やっとこさで終点の奥多摩に到着。特に予定も組んでいないので今来た電車で引き返します。







 折り返し立川行きは登山帰りのハイカーがほとんどで、いつしか眠りに着いていると福生まで来ていました。建物が多くなっているのを見ると、まるで山を下ってきたかのよう。拝島で20分ほどの接続で八高線に乗り換えました。

 拝島〜八王子〜高尾と来て甲府行きの普通電車に乗車。この電車でフリー区間でもっとも西に位置する大月までいきます。

  





 高尾を出てしばらくしてトンネルに入り"山岳路線"という顔を持つ中央本線の一面がだんだんと姿を現していきました。とはいえ、大月までは東京からのオレンジ色の電車が一日に何本もくるようなところ。立派な通勤圏なんです。









 高尾から30分程で大月に到着しました。あたりはもう夜を迎えようとする時間帯で、あとはただただ帰るだけなのですが、何に乗って帰ろうかと思って決めたのは―






 ―お座敷列車の「山梨ぶどう狩り」号。この列車は全車グリーン指定席車ですが、自由席特急券と値段もさほど変わらず、まだお座敷列車に乗ったことがなかったのでこれに決めました。これなら帰宅するにも丁度良い時間でしたし・・・。

 乗ってみると4〜6号車は誰も乗っておらず、それいいことに車内を撮影。それでも乗っている人たちは家族連れや団体客が多いようです。



 1時間もすればすっかり見慣れた光景に戻っていて、こうして休日の"ワンデートリップ"は終わりを告げました。通勤圏とはいえ中央線の大月〜高尾や奥多摩は小旅行には格好の場所。また行ってみたくなりました。
今回の「山梨ぶどう狩り」号の使用車両は「ニューなのはな」


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