西日本18きっぷ旅・2005夏

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この写真を撮るだけにしておけば良かった・・・

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▲新見停車中 ▼証拠写真


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 出雲市から旅のラストスパート。寝台特急「出雲」号に乗って東京へ帰ります。









 発車まで時間があったので車内を見回る事にし、早速向かったのが8号車に連結されている食堂車(非営業)

 食堂車といえば「北斗星」号などの北海道行きの寝台特急を思い浮かべますが、あちらは全て特急電車(485系)からの改造に対して、この「出雲」号に連結されているのは客車として製造されたもので、営業用としては全国では「出雲」号のみに使用される7両しか残っていない貴重な存在なのです。





 「ガクッ」という軽い衝撃とともに出雲市を発車した列車は、一路東京へ向けて走り出しました。最初の停車駅の宍道ではたいした乗車もなく、いまだに車内はさびしい限り。そして宍道を発車し、しばらくして見えて来たのは"しじみ"で有名な宍道湖。長い事続く湖畔の眺めに海かと錯覚していました。








 宍道湖と別れると島根県の県庁所在地である松江に到着。ここで多くの乗車があり、自分の乗っていた8号車にも8人ぐらい乗ってきました。後続の「やくも28号」岡山行きに道を譲り松江を18:21に発車。









 途中でものすごい夕立に会い「(列車が)遅れるのでは?」と思ったものの、少したつと止んでしまい一安心。田園風景ばかりの車窓が住宅地そして車両基地に変わると、まもなく米子に到着です。ここでこの旅最大の"事件"が発生してしまいます・・・。





 事件は米子での事です。「出雲」号は先頭にもう3両くっ付けるため14分停車するのですが、その様子を写真に収めたら車内に戻ればよかったもの、ずっとホームで写真を撮っていたら、いつの間にか「出雲」号はドアを閉め発車。車内に荷物を残したまま行ってしまったのです・・・。
 気が動転しまい、仕方ないので駅窓口に相談することにしました。そして最初は「やくも」+新幹線で京都で「出雲」号に追いつく事が判明。「良かった〜」と思ったのもつかの間で、ATMで現金を下ろそうとしたら、今度はどこも店じまい。再び、途方に迷う事に―



 ―結局駅員の方々の配慮と手配で、手持ちの山陰・東海道線経由の乗車券・「出雲」号のB寝台券を、伯備線・山陽・東海道線経由の乗車券・「サンライズ出雲」号のB個室券に変更。差額の650円を払っただけで東京に帰れる事に。あの時はホント命拾いした感じでした。米子駅駅員の方々どうもありがとうございました。

 「サンライズ出雲」号は一路、岡山経由で東京へ向かうため米子からは伯備線に進路に取り、約1時間でほぼ中間にあたる新見に到着しました。











 闇に包まれた中国山地を進む伯備線も倉敷で終わりを告げ、岡山で相方の「サンライズ瀬戸」号を連結。14両編成となったころに眠りにつき、京都通過あたりでいったん目覚めたものの、再び起きる頃にはすっかり日も昇っていていました。

 品川で山手線と合流するとあたりは見慣れた光景になっており、併走する山手線や京浜東北線の電車が旅の終わりを知らせているかのよう、そして赤レンガの駅舎が見えてくると―




 ―終点の東京に到着。いや〜長いようで短い4日間でした。ホントたくさんの出来事があったような気がします。多分次回の旅行は、乗りそびれた「出雲」号に乗る事になるでしょう・・・。

 今回の旅は順調に行っていたかと思えば、最後に自分の"大失態"で大変な事になり、助けて頂いた米子駅駅員の方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。



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